【大西洋横断】 クラブワールド・ロンドンシティ

【大西洋横断】 クラブワールド・ロンドンシティ

世界一周ルート
エース番号継承の超プレミアムフライトでニューヨークへ
ブリティッシュ・エアウェイズの「クラブワールド・ロンドンシティ」という便をご存じだろうか?

今回の弾丸世界一周取材に厳選した目玉フライトのひとつが、この「クラブワールド・ロンドンシティ」で、ロンドン市内に最も近いロンドン・シティ空港とニューヨークJFK空港を結ぶその便名は「BA001便」。そう、昔のコンコルド時代のエース番号を引き継いでいるブリティッシュ・エアウェイズ入魂の「オールビジネスフライト(全席ビジネスクラス便)」なのである。

この特別な機材に乗って大西洋を横断することは、ブリティッシュ・エアウェイズを含め、数々の賞を受賞しているワンワールド アライアンスの加盟各社のビジネスクラスの中でも最高のプレミアムサービス体験となるのは間違いないだろう。そんなクラブワールド・ロンドンシティ便をワンワールド・エクスプローラー・世界一周運賃のビジネスクラスであれば、追加料金なしで旅程に組入れて利用することができるのだ!

日本を離れて3日目の今日は、日本人にはまだあまり知られていない「ロンドン・シティ空港」と「クラブワールド・ロンドンシティ」のサービスを中心に紹介していこう。
知る人ぞ知る隠れ家的空港、ロンドン・シティ
<ロンドン・シティ空港へのアクセス>
朝一番にタワーブリッジとビッグベンを撮影後、地下鉄サークル線のモニュメント駅で降りて、徒歩でBank駅に行きDLRに乗り継ぎ、約30分でLondon City Airport駅に到着。

ロンドン・シティ空港は、巨大都市ロンドンの中心から東にわずか10kmと近郊にある空港の中で最も近く、テームズ川沿いの小さな空港だ。(有名なヒースロー空港は西部24 kmに位置している)アクセスの良さから旅慣れたビジネスマンやセレブ旅客を中心に利用されていて、鉄道駅(DLR線: Dockland Light Railway)と空港も直結。ロンドン市内にステイして、地下鉄やDLR沿線に目的地・出発地がある場合はアクセス抜群の空港だ。注意点としては、ヒースローや前の晩に到着したステンステッドなど近郊の空港間と直通するアクセス方法がないため、当日乗り継ぎがある場合はあまりお薦め出来ない。

クラブワールド・ロンドンシティはここがすごい
全席ビジネスクラスの、クラブワールド・ロンドンシティ
ロンドン・シティ空港は滑走路が短く、離陸重量(積載できる燃料)に制限があるため、発着便はイギリス国内線やヨーロッパ近距離線が中心となるが、今回紹介するクラブワールド・ロンドンシティ便は、ブリティッシュ・エアウェイズだけがニューヨークJFK空港間で運航している全席ビジネスクラスの豪華なフライトだ。
クラブワールド・ロンドンシティは、ニューヨークでの入国審査が不要
このBA001便(クラブワールド・ロンドンシティ)のもう1つの特徴は、アイルランドのシャノン空港に立ち寄り、そこで燃料の補給と共に、アメリカの事前入国審査(US Preclearance)が行われることである。そして、ニューヨークのJFK空港では国内線扱いで到着して、ニューヨークでの面倒なアメリカへの入国審査をすることなくスムーズに市内へ移動することが出来るのだ。(※午後便のBA003便ではこのサービスは提供されていないので注意)
ワンワールド アライアンスなら、クラブワールド・ロンドンシティも破格料金で利用可能
週末土日の運航がないことも合わせて考えると、まさに大西洋を往復するビジネス需要に焦点を合わせた特別便だが、超プレミアムなフライトも破格な料金(追加料金なし)で利用できてしまう、ワンワールド・エクスプローラー・世界一周運賃(ビジネスクラス)はすごい!

専用カウンターと専属の係員による手続き
<チェックイン>
コンパクトで機能的な作りの空港ターミナルは、鉄道(DLR)駅からの専用通路で直結されていて徒歩2,3分で到着。ターミナルに入ってすぐ右手にブリティッシュ・エアウェイズのクラブワールド・ロンドンシティ便専用のチェックインカウンターがある。座席数がわずか32席で利用客も限られているため、ほとんど並ぶこともなく、わずか5分ほどで搭乗券をもらい荷物を預けることが出来た。

<出国審査>
チェックインが終わると出国審査となるが、専属の係員の誘導のもと、別室で乗客ひとりひとりの個別対応。英語で簡単な質問を受け、機内持ち込み用のバックをチェックして、わずか2,3分で終了。

<セキュリティチェック>
セキュリティーコントロールも、先ほどの係員の誘導で、クラブワールド専用の通用口を通り、並ぶことなくスムーズに通過。こちらもわずか2,3分ほどで終了し、階段を降りてラウンジへと向かった。


テームズ川に癒される、クラシカルな専用ラウンジ
<ラウンジ>
気がつけば、空港に到着してなんと約15分で、搭乗ゲートの待合室(ラウンジ)に到着できた。 ヒースロー空港のように混雑していて、広い空港内を移動するストレスは全くない。クラブワールド・ロンドンシティ便のチェックイン手続きは出発の15分前までOKというのもうなずけるほどスムーズで素晴らしいサービスとなっている。

ロンドンの中心部に位置する空港でありながら、このラウンジまでの動線とスピード、そして都心からの優れたアクセスは素晴らしい。ブリティッシュ・エアウェイズの旗艦空港であるヒースローで体験できる華美な装飾やサービスはないものの、外を流れるテームズ川の流れといっしょにターミナル内の時間がゆっくりと過ぎているのが心地よい。慌しいスケジュールに追われるビジネス旅客の心も癒してくれることだろう。

ラウンジは小さく、シンプルながらも落ち着いたクラシカルなデザインで、すぐ目前の駐機場には出発準備中のブリティッシュ・エアウェイズの小型のA319が駐機していた。一見頼りなくさえ見えてしまう小さな機体の中でどのようなサービスを体験できるのだろうか。まるでプライベートジェットでニューヨークに行くような、期待感が最大となる瞬間であった。


わずか8列で32席のみの贅沢すぎる機内レイアウト
<搭乗・機内サービス>
ラウンジからそのまま外に出てタラップを登って機内に乗り込むと、わずか8列で32席のオールビジネスクラス、フルフラットの最新シートだけが設置され、外からは想像できない広々とした空間が目の前に広がる。実際に見ると座席のレイアウトと豪華さに圧倒される。ヒースロー空港発の通常のビジネスクラス(クラブワールド)では決して味わえないワンクラス上の満足感が早くもこみ上げてきた。
機内座席レイアウト図はコチラ

幸運にも隣りの席が空席だったので窓から横2席の広い空間を独占できた。洗練された笑顔が素敵な客室乗務員にウェルカムドリンクのシャンパンを注いでもらい、離陸前には通常提供されない前菜を食べながら、気分はもはやジェームスボンド・・・取材の任務を忘れてしまいそうだ。


ロンドン・シティ空港を出発して、40分ほどで給油および前述の米国事前入国審査(US Preclearance)のため、シャノン空港に寄港する。荷物を持っていったん飛行機の外に出て空港の専用の待合室で米国への入国審査を受ける。…といってもこの日は乗客がわずか20名ほどだったのですぐに手続きが終わり、その後再び給油を終えた飛行機に乗り込み、スピーディーにニューヨークへ向けて再出発することができた。

機内のエンターテイメントは「iPad」。専用のアタッチメントに接続するという一見簡素な仕組みながらも、好きな音楽や映画、ゲームなどが十分に楽しめるようになっていた。
そして水平飛行中に限られたが、メールやインターネットも当然のように衛星回線でアクセスできた、しかも無料である。


名物の「クラブコロッケ」とワインに舌鼓
さあ、空腹を感じてきたところで、いよいよ楽しみにしていた機内食の時間。ここではブリティッシュ・エアウェイズ名物の「クラブコロッケ」をチョイス。カニの身があふれるばかりの豪華なコロッケと、その後に続くフルコースのメニューを厳選された美味しいワインといっしょに堪能。

お腹が満たされたところで、体を横にして180度倒れるフルフラットシートで休憩。セパレータで区切られるため、隣席や通路の向こう側のお客様を気にすることなくプライベート空間がしっかり確保され、ビジネスクラスならではのゆったりとした自分だけの時間を過ごすことができた。

<降機・到着>
素晴らしい機内でもう少しゆっくり過ごしたい気持ちを押えながら、9時間30分でニューヨークに到着し、BA001便を降りた。途中のシャノンで事前入国審査(US Preclearance)を済ませたので、JFK空港の国内線ターミナルに到着し、わずらわしい入国審査もなく、預けた荷物をピックアップして、すぐに市内へ移動することができた。通常のヒースロー発のニューヨーク線より所要時間が90分ほど多くかかるが、それを差し引いても乗る価値のあるスーパー・プレミアム・フライトである。
暮れなづむ空の下、マンハッタン到着
空港ターミナルから電車を乗り継ぎ(詳細は第6話を参照)、約40分でマンハッタン市内の駅に到着し、18時にホテルにチェックイン。荷物を部屋に置き、西空の夕焼けに照らされた街中を撮影しに直行。

午前中に朝日の中でロンドンのビックベンを見上げて、豪華な大西洋横断フライトに乗り、同じ日の夕方には夕闇迫るニューヨークのミッドタウンのネオンや高層ビルを見上げている自分を客観的に見て、弾丸ながらも生涯忘れない夢のような体験を実現できたワンワールド・エクスプローラー・世界一周運賃(ビジネスクラス)のすごさを身を持って感じた1日であった。
※ブリティッシュ・エアウェイズの公式サイト内のロンドン・シティ便案内(英文)はコチラ