【A380】 「巨艦A380」搭乗レポート

【A380】 「巨艦A380」搭乗レポート

世界一周ルート
世界一周最後の大陸、オーストラリアに到着
ウルトラロングフライトに乗り、ニューヨークを出発して23時間… 朝の7:30に無事にオーストラリア大陸に上陸した。 ニューヨークの残暑とはうって変わり、春らしい日差しが降り注ぐ中、ボーディングブリッジを通過して、シドニー・キングスフォード・スミス国際空港に降り立った。

今まで数多く飛行機に乗ってきたが、今回は疲れ知らずの快適なビジネスクラスとはいえ、さすがに1日がかりの超長距離フライトの影響か、時差ボケで頭がボーとするのと、体がズシりと重かったが、気合を入れ直し案内板に従いラウンジへ向かった。

ここシドニーは、オーストラリア最大の人口を有し、南半球を代表する世界都市及び金融センターであり、ワンワールド アライアンスに加盟しているカンタス航空が拠点としている一大ハブ空港だ。 ここから、アジア、ヨーロッパ、アフリカ、北米、南米の全大陸(6大陸)に直行便が運航している。 そして、オーストラリアといえば、オペラハウス、グレートバリアリーフ、エアーズロックなどの世界遺産が有名だが、今回はワンワールド アライアンスのビジネスクラスの弾丸取材任務遂行のため、上記観光スポットはすべて省略して(目をつむり)、シドニー空港内でのラウンジ取材のみで、わずか3時間後に、香港へ向かうというハードスケジュールを組んだのであった。
カンタス航空が誇る世界のベストラウンジ
CNNなど数々のメディアでも世界のベストラウンジに上げられることが多い「カンタス・ファーストラウンジ」をはじめ、シドニー空港にあるカンタス航空のラウンジは、メルボルンと並び、上質なサービスが受けられるラウンジとして有名であり、個人的にも訪問するのがとても楽しみであった。

「CNNが選んだ世界の空港ラウンジ ベスト10」(英文)はコチラ

スタイリッシュなラウンジロビーの入口で、5分ほど待っていると、カンタス航空広報担当のBlankさん(上写真左側)が挨拶に来て、ビジネスラウンジの設備を色々と案内してくれた。
ラウンジ内は3つのエリアに分かれていて、サイドに広がった開放的なスペースは窓が大きく、遠くにはシドニーの街並みを一望することができ、目の前の駐機場にはこれから世界各地に飛び立つカンガルーマークの尾翼が初春の柔らかい太陽の光を反射して輝いていた。

ラウンジ正面のエリアはモノトーン調で、中央にお洒落なバーカウンターがあり、iPadの画面を見ながらモーニングコーヒーを飲むビジネスマン旅客から、甘くて美味しいレディフィンガーバナナを食べている女性などがゆったりとした朝の搭乗前の時間を過ごしていた。
また、中央カウンターにはバリスタ(右写真)が常駐していて、お好みの飲み物をオーダーメイドでその場で作ってくれるプレミアムサービスも行っており、薦めてくれたカカオの香り豊かなホットチョコレートはロングフライトから開放された身体と頭の血流を促し、とても美味しかった。

奥に進むとフードやドリンクコーナーがあり、落ち着いた木目調の温かみのあるデザインに、朝食の時間帯だったため、パン、マフィン、シリアル、サラダ、ヨーグルトなどの軽食に加えて、季節のメニュー、そして朝食の時間帯であったが、オーストラリア産ワインの赤・白に、スパークリングワインもところ狭しと並んでいた。
ボタンを押すだけで焼き立てのパンケーキが出てくる、自動パンケーキマシーンはユニークで行列が出来るほどの人気であった。
他にも子供と一緒に過ごせるファミリールームや、夜出発やトランジットの際に重宝する充実したシャワールームなどもあり、世界各地から到着する旅客が、快適にくつろげるスペースやサービスを提供していた。

わずか3時間という実に短いオーストラリア大陸での滞在時間ではあったが、ふと時計を見ると搭乗開始時間が迫っていたため、ラウンジでゆっくりしたい気持ちを押さえつつ、終始笑顔で案内してくれたBlankさんにお礼を言い、次の香港行きの出発ゲートへと向かった。
エアバスA380は、そびえたつ「空飛ぶホテル」!
窓の外にまさに「そびえ立つ」という言葉が相応しいA380は、エアバス社が製造した「空飛ぶホテル」とも呼ばれているオール2階建ての飛行機で、総床面積と翼の面積はそれぞれこれまで最大だったボーイングのジャンボ機の1.5倍。 ボディの長さはエアバスA340-600やボーイングB777-300よりもわずかに短いが、JR山手線の車両でいうとほぼ4両分に相当し、高さは8階建てのビルに相当し、その巨艦たる機体が最終の出発準備を終えてゲートの外で我々を待っていた。 (特にエンジンと主翼の大きさが凄かった!)
エアバス社発表のデータをみると、仮にすべてエコノミークラスで座席をレイアウトした場合、なんと853人の乗客を一度に運べるのだが、ファースト/ビジネス/エコノミーの3つの機内でのクラスサービスを提供するこのカンタス航空のA380-800は座席数を450席に抑え、全クラス余裕をもったシートピッチ(間隔)にして、機内での快適性向上にこだわっているのだ。 とりわけ、ファーストクラスは1階にはわずか14席しかなく、ファーストクラスを超えた「ファーストスイート」が配置され、ホテルの個室と見違えるほどの寛ぎ空間が広がっているのだ。

カンタス航空のA380の機内仕様についてレイアウト図はコチラ

しばらくして、搭乗開始のアナウンスが入り、優先搭乗レーンを通り、憧れのA380に乗り込んだ。 初めて乗る機種はどんな内装、インテリア、座席になっているのか実際に見て体験するのが楽しみでワクワクする。
2階席に直結されたボーディングブリッジから乗り込んだビジネスクラスの機内は、ニューヨークから23時間超を過ごした同じカンタス航空B747-400の2階席ビジネスクラスも含め、今回の取材で搭乗したどのビジネスクラスよりも、スペースが贅沢に広く取られていた。 特に目立ったのは前の座席とのピッチ(間隔)だ。
ビジネスクラスはすべて2階のアッパーデッキに配置されていて、計72席が前方、中央、後方の3つの客室に別れていた。 通路が1本でレイアウトが2-2のB747の2階席と違い、通路が2本の座席レイアウトは全席が通路に面して出入りが楽な2-2-2。

足元がさらに広く、フルフラットに進化した「スカイベッド」
「スカイベッド」のブランド名を持つ快適なシートは、頭部をすっぽりと覆うシェル形でしっかりとプライバシーが確保されている点では23時間超座り続けたB747-400の座席と似ているのだが、前の座席との間のピッチ(間隔)はB747が1.54mだったのに対して、A380はなんと2mを超え、シート面は同じようにフラットになるものの、床に対して多少前方に傾斜する「ライフラットシート」から、完全に水平になる「フルフラットシート」へと進化を遂げていた。
窓側の席に座ると、窓の下に設置されていたサイドボード(ふた付きの収納庫)は3ヶ所も利用することができ(B747では2ヶ所)、フライト中に、サッと取り出したいカメラやパソコン、ガイドブックなどが楽々と収納できるようになっていた。 もちろん、ワイルドに足を投げ出して乗せることも可能。

水平飛行に移り、カンタス航空自慢のワインやシャンパンがサービスされた後、昼食の時間となった。 オーストラリアを代表するシドニーの高級レストラン「ロックプール」のオーナーシェフであるニール・ペリー監修によるメニューの中から、前菜は鴨のテリーヌ、メインは白身魚のソテー、そしてデザートにチーズのセレクションを頼んだ。 (ニューヨーク出発から数えて4食目のコース料理!留守中の家族と会社で業務中の同僚には申し訳ないと思いながらも、マーク・ニューソンの食器の視覚効果にもそそられ、あっという間に完食。)

ゆっくりと食事を楽しんだ後には、充実した機内エンターテイメントシステムを楽しんだ。 ニューヨークから23時間慣れ親しんだシステムと同じ仕様であったが、映画とテレビ番組で一部日本やアジア系の作品が増えていたのが嬉しかった。

カンタス航空の国際線ビジネスクラスではチェックインから到着まで 快適なフライトを
  • 専用チェックインカウンターでスムーズなチェックイン
  • 現代的なデザインのラウンジで搭乗まで快適に
  • 2013年1月下旬より、スカイベッドではマットレスと羽毛布団が利用可能
  • オーストラリアを代表するオーナーシェフであるニール・ペリー監修の食事を堪能
  • ケイト・スペイドとジャック・スペイドが共同で開発したアメニティーキットをご用意
カンタス航空の国際線ビジネスクラスについて詳しくはコチラ
A380は、機内にラウンジがあった!
そして、カンタス航空のA380のビジネスクラスに乗ったなら、ぜひ利用して欲しいのが、2階席前方にある、機内ラウンジだ。 機内にラウンジ?と驚く人も多いだろう。 赤い革張りシートにマガジンラックやスナックバーなど、広いA380の機内スペースを活用したスタイリッシュな内装の空間で、クルーや他の乗客と世界一周談義で盛り上がるのもいいだろう。
美味しいワインとチーズを楽しみながら、ひと眠りすれば、9時間の飛行時間も、あっという間だ。 気付いた頃には、香港への降下準備に入るとのアナウンスが聞こえた…。

夕方18時に香港国際空港に無事到着。 ニューヨークからシドニーを経由して香港に乗り継いだグレイトジャーニーを労って(哀れんで?)くれたクルーと機内中央の階段の前で記念撮影をした。 ビジネスクラスでさえ大満足のフライトだったが、乗客が降機した後に、異次元に広い客室空間「ファーストスイート」に案内され、次回の弾丸取材企画はファーストクラスの世界一周企画を提案しようと勝手に想像をして心躍らせながら、出口へと向かった…。 外に出て、改めて見るA380 の機体は文字通り「巨艦」で目を引き、私と同じように名残惜しげに振り返り、その雄姿をカメラに収める乗客の姿が目立った。
長距離の移動は、話題の最新鋭機で
追加料金がかからないのはワンワールド アライアンスだけ
世界一周航空券のルートを考える際には、機内を快適に過ごし、移動の疲れを残さず、到着後にすぐに行動するためにも、エアバスA380、そして各航空会社が導入を進めている最新機材B787やB777-300が運航している路線をチェックして、ルートプランに組み込もう。
最新機材のフライトを利用した場合も特に新たな追加料金がかからないのはワンワールド アライアンスの世界一周運賃だけなので、他アライアンスに比べて大きなアドバンテージとなる。

南西太平洋大陸ゾーン内周回ルート
南西太平洋ゾーン内では最大4区間まで追加料金なしで旅程に組入れられる(※)ので、南米大陸と同じくシドニーなどへの出張の帰路に未使用区間を使って世界遺産や絶景スポットに弾丸で寄り道することも可能だ!
※組入れたフライトごとの燃油サーチャージや空港税などの諸費用は別途発生するので注意。オンラインプランナーで見積り計算をしてみてもよい。

南米大陸訪問時に紹介したように、出張の合間に、あるいは時間がない弾丸トラベラーに南西太平洋ゾーンのお薦めの弾丸寄り道プランをいくつか紹介しよう。
(シドニーで会議、打ち合わせがあるという前提で策定)

これらのサンプルルートの一部利用、分割、組み合わせ利用など参考になれば嬉しい。
さくっと寄り道!オセアニア周回ルート
人気の大自然エアーズロック&ケアンズ周回ルート
海も島も大自然も欲張り南西太平洋大周回ルート